今流行りのポケモンカードについて

今、ポケモンカード略してポケカが大流行しています。今回は、昔からあるポケカが今また大流行になった理由、また、プチ社会現象化しているポケカについて話します。

まず、なぜポケモンカードが今になってまた大流行したかです。これは沢山ありすぎて大変なんですが、1つずつまとめていきます。

 


その1    500円のスターターデッキ

恐らく最大の功績です。スターターデッキというのは、言わずもがなお馴染みの、これだけ買えば遊べるようになっている、60枚で構成されたデッキが丸々一個入っている商品のことです。ほかのトレーディングカードゲーム(以下TCG)にもスターターデッキはもちろんあります。しかし、有名所と比べても、遊戯王は1デッキ40枚で1000円、デュエル・マスターズは1デッキ40枚で900円、MTGは1デッキ60枚で950円となっています。また、スターターデッキも1枚買うだけでは強いカードは1~2枚しか手に入らないので、複数個買うと考えれば、ポケカへの手のつけやすさは、帰りのスーパーでちょっと高めのお酒を嗜むくらいお手軽です(未成年ですが)

 


その2    ルール改定

いわゆるスタン落ちというやつですね。ゲームの寿命を伸ばすため、真新しさを出すため、販売促進など、色々な理由があるスタン落ちですが、やっぱり新参1番が参入しやすいタイミングであるのは間違いありません。昔からやってた人達とも、カードの所持量だけを見るならスタートラインがほとんど同じ状況でスタートできるわけですからね。

 


その3   企業案件

スタン落ちが起こるちょうどこのタイミングでゲームフリークがゲームではなくカードに力を入れてのも、理由の一つだと思います。特に、いろんな世代が今や必ずと言っていいほど見ているYouTuberに、企業案件としてプレイしてもらって、興味を持ってもらえたのはかなり影響したと思います。

 


その4   ルールの簡単さ

みなさんが流行りのゲームをする時に、まず思うことは慣れない動作が難しいなぁ。という気持ちだと思います。たしかに、ゲームにはルールというものがありルールは抜け道を無くすためにある程度は複雑ですが、ポケモンカードは子供でも遊べるように、とっても単純なルールになっていて、運営側の人間ですらルールを100%把握出来ていない遊戯王とは違い、僕達でも5分あればマスターできます。

 


その5  ポケモンの力とイラスト

みなさん考えてみてくださいよ。もしこれと全く同じ状況、スターターデッキが500円でルールが単純でスタン落ちのタイミングで企業案件降ってきて、それで遊戯王MTGデュエル・マスターズをやろうと思いますか?

ほとんどの人がノーと言うでしょう。しかし、ポケモンカードなら、少し気になるなー。安いしちょっとやってみよっかなーってなります。何故なら、僕達はみんなポケモンを知っていて、親しみやすいものだからです。また、ポケモンカードはイラストにとても力を入れています。時々使い回しや手抜きはありますが、ゲームをやらずにイラストだけ楽しむ人たちもいるくらいですし。

 


以上が流行した原因だと僕は思います。そして、流行しすぎて今やどこにもカードが売っていません。元々生産量もそれほど多くなかったのに、運営の予想をはるかに超える新規の参入。カードショップでは単品カードの需要の多さに供給が間に合わず、ポケモンカードがとても高騰する自体になっています。カードの高騰というと、ブラックロータスやブラマジガールのように、1枚ン百万のカードを思い浮かべる人もいるでしょう。ですがあれは大会の入賞限定版だという希少さやイラストによるコレクション的価値によるものです。ですが、普通に明日の勝負で使うカードの供給がほとんど無いなんてことはもちろんなく、供給がある程度追いつけば、どれだけ需要があろうと1万円は超えません。しかし、ポケモンカードにはイラスト違いのカードが存在します。これは、例えば全く同じモンスターボールというカードでも、ノーマルレアのモンスターボールとスーパーレアのモンスターボールがあるという意味です。そして、イラストにも力を入れているポケカです。レア度の差で値段はかなり変わってきます。顕著なものだと、みんなが絶対使うくらい強いリーリエというカードがあります。リーリエには3段階のレア度があります。ノーマル、スーパーレア、ウルトラレアの3種類です。そして、値段は前者から100円、12000円、40000円程度の相場です。いや、わけわからんっちゃ。その他にも、ポケモンカードにはそのレア度の差により、3000円を超えるカードがかなり存在します。買取価格ですよぉ?

まぁ、こうなると現れるのは転売ヤーと呼ばれる、転売を目的とした人達ですね。入手困難なものを転売目的で大量に購入し、オークションなどで利潤を得る人達です。こいつらのせいでポケモンカードの値段はさらに高騰します。流行ってしまったデメリットですね。

また、ポケモンカードは1つで5枚入の、150円で販売されているパックと呼ばれる商品で手に入れるのが一般的です。こちらも実は、TCG史以来の異例な出来事が起きています。というのも、1箱買いというのがあります。30パックを一気に買うやつですね。今あれをやると、還元率が80%くらいあるんですよ。還元率っていうのは、1箱4800円で買ったカードを全て売ると、最低でも買った時の80%の金額、つまり3900円くらいの買取金を貰えるってことです。意味がわかりません。ハズレのない宝くじですか?って話ですよ。まぁ、1箱に封入されている高いレア度の枚数は限られているんで、あながち間違ってもいませんが、これも流行ってしまったメリット、もしかするとデメリットと言えるでしょう。

とまあ、販売促進大使のようにポケカについて喋ったわけですが、実際今ポケモンカードのブームはほかのどのサブカルチャーにも止められないでしょう。そんな一時代を築いたポケカについて、少しでも理解して頂けたら幸いです